2020年は東京オリンピックの年です。 世界中の人々が来日し、幸せな気持ちで帰国できることを願っています!

【おすすめ本:書評】 ファクトフルネス

表紙

著者:ハンス・ロスリング
 オーラ・ロスリング
アンナ・ロスリング・ロンランド
訳者:上杉周作、関美和
出版社: 日経BP (2019/1/15)
価格:1800円

POINT:
世界を正しく見るために欠かせない一冊
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

最初にこの本を目にしたのは、書店の平積みでした。
「ビル・ゲイツ大絶賛、大卒の希望者全員にプレゼントまでした名著」にひかれ購入しました。

冒頭にある世界の変化の常識に関する三択の12の質問を回答すると、世界中の人のなんと90%が、答えが全く分からないチンパンジーに負ける、という事実には驚きました。もちろん、私もチンパンジーに負けてしまいました。

私たちが、いかに日々の報道や過去の教育によって、間違った事実を信じ込んでしまっているかということを非常に分かりやすくデータにより明示してくれます。

名作中の名作。世界を正しく見るために欠かせない一冊だ
(ビル・ゲイツ)

思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本
(バラク・オバマ元アメリカ大統領)

何故、知識人をも含めた誰もが世界について間違った認識を持ってしまったのでしょうか。もちろんセンセーショナルなジャーナリズムの責任もありますが、私たちの本能に根ざした思い込みが本質的な原因であるというのです。

一般市民から常に知識を更新しているはずの専門家まで、多くの人々が世界に関する基本的な「事実」に関する問いに正答できないのは、知識のアップデート不足だけが問題ではないというのです。
本書では、人々の脳が無意識に「ドラマチックすぎる世界の見方」をしてしまうことが原因としています。

 たとえ、新しい知識を詰め込み、いつでも最新の情報にアクセスできる環境にある人であっても、ありのままの世界の姿を見ることは難しいというのです。

本書によると、進化の過程において人間の脳に組み込まれてきた「瞬時に何かを判断する本能」や「ドラマチックな物語を求める本能」が原因としています。

世界を正しく認識するには、そういった本能の存在を認め、抑制する術を学ぶ必要があるというのが、本書の主要なテーマです。
一度は読んでおくべき本であると思います。


参考
イントロダクション
第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
第2章 ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
第4章 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
第6章 パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
第9章 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
第10章  焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
第11章  ファクトフルネスを実践しよう
おわりに
著者:ハンス・ロスリング(Hans Rosling)
スウェーデン・ウプサラ市出身の医師、公衆衛生学者。カロリンスカ研究所の国際保健学の教授および、スウェーデン・ストックホルムに拠点を置くギャップマインダー財団のディレクターを務めた。 1967年から1974年、ウプサラ大学で統計学と医学を学び、1972年、インド・バンガロールのセント・ジョン医科大学で公衆衛生学を学んだ。医師免許を取得後、1976年から1979年の間、モザンビーク北部のナカラで医師として働いた。
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